オンラインカジノの逮捕されない仕組み

日本国内で賭博をするのは犯罪だということは誰でも知ってるとは思いますが、日本に居てもネットでならお金を賭けてカジノで遊べるということはあまり知られていません。

オンラインカジノと呼ばれるそのギャンブルは、どのようにして法をすり抜け、日本でプレイすることができるのでしょうか?

犯罪にならない仕組み

オンラインカジノが発祥してからの23年間で、日本の個人プレイヤーが摘発された事件はたったの1件だけで、逮捕されたのは3人です。そのうちの2人は、拘留されている時間が無駄だと感じ、略式起訴で10〜20万円の罰金を支払って釈放。1人は裁判で戦いとなりました。

日本人プレイヤーは50万人とも言われていますが、逮捕に至ったのはこの見せしめのような事件だけです。このように、オンラインカジノは公に取り締まることができないのが現状です。

法律の適用範囲

公に取り締まることができない最大の理由は、オンラインカジノ運営会社の所在地が海外にあるためです。運営会社が海外にあれば、胴元は海外の法律に準ずることになります。

刑法は日本国内の者に適用される

刑法第1条「この法律は、日本国内において罪を犯したすべての者に適用する」と、あるように、日本の法律は日本の中でしか適用されません。ラスベガスのカジノで遊んだり、オランダで大麻を吸っても逮捕されないのはこのためですね。

つまり、海外にある会社が、海外にあるネットサーバーでオンラインカジノを運営していれば、カジノ側に日本の法律は適用されず、現地の法律が適用されるわけです。

現地の法律が適用される

胴元が立件できなければ賭博罪は成立しない

刑法第186条第2項で、賭博罪は複数人が関与する「必要的共犯」であるとされています。つまり、胴元とプレイヤーが居て(立件できて)はじめて成立する犯罪というわけです。

なので、もし仮にプレイヤーが逮捕されたとしても「運営会社・運営会社の利用するネットサーバー・決済会社」が、日本の法律の届かない海外であるなら立件するのは不可能で、プレイヤーも無罪となるわけです。

逆に、運営会社が日本にあると完全にアウトで、サーバーや決済会社も日本にない方がリスクは減ると言えます。

アウトの例
危険な例

お金の流れと履歴

2016年に日本の個人プレイヤーが逮捕された事件では、日本人向けサービスではなく「日本人限定サービス」であったことが大きな要因ですが、入金履歴などのお金の流れを掴まれてしまったのも立件の付け合わせとなっていたようです。

この事例は、先ほどお伝えした通り無罪でしたが、少しでもリスクを減らすためにもクレジットカードやデビットカードで直接カジノに入金するのは控えたほうが良いでしょう。

決済会社を通す方法

安全・公平である仕組み

いくら日本で逮捕されないからといっても、運営会社が公平なサービスを提供していないとカモにされますし、安心してプレイすることはできません。

では、海外のオンラインカジノ運営会社は、どのような仕組みで成り立っているのか見てみましょう。

ライセンス取得

オンラインカジノは、国(政府)が発行するライセンスを取得しないと運営することはできません。(ライセンスは、発行しているどの国で取得してもOK)

ライセンス取得の審査基準は非常に厳しく、運営中にも抜き打ちで審査が入るので、運営会社は常にクリーンな営業をしていないとライセンスを剥奪され営業停止に追い込まれます。

ちなみにオンラインカジノを選ぶときの目安として、ライセンスの有無はもちろん、より審査基準の厳しい国(特にEU系)のライセンスを持っているかチェックすると良いです。

ソフトウェアの監査

ライセンス発行基準の1つに、ソフトウェアの監査があります。これは日本のパチンコ・スロット台にもありますよね。

細かい部分まで基準はあるのですが、つまりは不当に機械割を悪くしたソフトウェアを使用してはいけないという決まりです。

第三者の審査機関

大手のオンラインカジノ運営会社は、ライセンスの抜き打ち審査の他に、第三者の審査機関を使い公平性を公開しています。

ペイアウト率などの監査結果を一般公開し、健全な運営をアピールしているので、これもチェックポイントとなります。

上場企業やスポンサーとなっている

スポンサー企業の例

会社が上場しているからといって全ての良し悪しが決まるわけではありませんが、信頼性は上がりますし、こちらも安心できます。最近では、オンラインカジノの運営会社がマンチェスターユナイテッドやレアルマドリードのスポンサーになったりもしていますね。

日本のパチンコ・スロットの会社もスポーツチームのスポンサーになることはありますが、オンラインカジノ企業も海外では当然のように親しまれ、不正をしない健全な運営をしています。

プレイヤーは決済サービスを選ぶだけ

オンラインカジノの仕組み(全体像)

ここまでオンラインカジノの仕組みを説明してきましたが、ほとんどの人は海外の決済サービスなんか利用してないと思います。クレジットカードや銀行口座は持っていても、私も円をドルやユーロに変える機会はありませんでしたから。

オンラインカジノも決済会社も海外のサービスなので、プレイするまで色々とややこしそうに感じますが、要は決済会社を通してお金のやり取りをするだけです。

  1. オンラインカジノの仕組みや、犯罪になるラインなどの予備知識をつける
  2. どのオンラインカジノ・決済サービスを利用するか決める
  3. メールアドレスやクレジットカードなど、あると便利なアイテムを揃える
    (クレジットカードは、決済サービスに入金するときにあると便利)
  4. 決済サービスに登録する
  5. オンラインカジノに登録する(プレイ開始)

このうち、1と2の予備知識は当サイトを読み進めていけば問題ありませんし、3のクレジットカードや銀行口座などを既に持っているなら、(4)海外の決済サービスを準備するだけで、(5)オンラインカジノを始められます。